コロンバスドライブ旅行
2005年 04月 12日
春になり暖かくなってきたので「ちょっくらドライブ旅行に出たいな」と思っていたのと、引越しが延期になり、ダンボール山積みのアパート生活にも少し嫌気がさしていた最近の日々。引越しのことでDも僕もストレスレベルが上がり、喧嘩をするわけではないけど少しピリピリした雰囲気になっていた。「これはちょっと息抜きが必要だな」と思い、一人でオハイオ州のコロンバスという都市に遊びに行くことにした。
なぜコロンバスを選んだかというと、デトロイトから4時間とほどよい距離にあること、「今年はミシガンの隣人であるオハイオを知ろう」という新年の抱負があったこと、そしてなによりも、会いたかった友達二人が住んでいるということが大きな理由だった。
オースティン時代の留学生友達S君。オースティンにいた頃はそれほど親しいつきあいはなかったが、卒業後の就職活動や、同じ中西部に住んでお互い自動車業界のサプライヤー勤務ということでここ1年ほどはちょくちょく連絡をとっていた。
そして、ブログ仲間のtamiちゃん。「機会があったらお会いしたいですねー」と言い続けて数年、何度も同時期に日本帰国をして会えそうなチャンスはあったのだが、お互い帰国中は忙しかったり微妙に日程がずれていたりしてまだ一度も対面が実現していなかった。一番思い出深かったのは、2年程前に東京でH1bビザ申請をほぼ同時期にして、お互いビザ発行が遅れて日本で足止めを食らったことだ。あの時は同じような状況の友達がいることで大きな助けになったものだ。
そんな二人に会えるということで、行く前からすごく楽しみにしていた。
1日目
デトロイトを出発したのは土曜日の午前中。朝ヘアーカットの予約が入っていたのでそれを済ませてから出発した。春の道路工事の季節が始まっていたが、幸い渋滞にも巻き込まれずにスムーズにドライブできた。I-75を下り、Findlayという町からは一般道を使った。
地図を見ると分かるが、デトロイトとコロンバスを結ぶ手ごろな高速道路というものはなくて、高速で遠回りするよりも下の道で行ったほうが早いのだ(カーナビの計算によればの話だが)。一般道でも田舎はほぼ高速並にスピードを出せるし、時々通過する小さな町の町並みや人々の生活風景なども見ることができて、僕は高速よりも一般道の旅のほうが好き。
見渡す限り一面とうもろこし畑が続くと、「アメリカって広いねー」と思うと同時に何故かちょっと息苦しさを感じてしまう。僕は「こんな田舎に一人取り残されたら怖い」という田舎恐怖症のようなものを持っているんだと思う。携帯電話もつながらないようなところだと、下界とのつながりが絶たれてしまうような気がするのだ。それって僕だけなのかな?
さて、しばらく経つといよいよコロンバス都市圏に近づき、携帯電話も通じ始めた(笑)。ホンダのオフィス・工場が構えるMarysvilleという街を通過して、午後2時にはtamiちゃんとの待ち合わせ場所であるDublinという町のホテルに到着した。この時には朝ぬった日焼け止めクリームが目に入ってすごく痛く、目薬をさして目がウルウルしながらのtamiちゃんとの対面となった。会えたのはうれしかったけど、決して感激の涙というわけではなかったのよ、tamiちゃん(笑)。
そこからはtamiちゃんの運転で、コロンバスの中心地へ連れて行ってもらった。Short Northと呼ばれる活気のあるエリアを散歩し、ぶらっとウィンドーショッピングしたり、コーヒーショップでお茶したりした。今日はとても暖かい陽気で、僕らのように街に出てぶらぶらと過ごす人たちが多くて、ちょっぴりにぎやかで都会的な雰囲気を味わえた。
今まで知らなかったのだが、コロンバスは中西部で「人口一人あたりのゲイの数」が一番多い町らしく、Short Northを歩いているとゲイの本屋さんがあったり、コーヒーショップにはゲイカップルやそれらしき人の姿が目立ったりと、「コロンバスって意外とゲイフレンドリーな町なのね」と実感した。今回はゲイバーなどに行くチャンスはなかったけど、また今度来るときはチェックしてみよう。
夕方になるとS君も合流し、3人でご飯を食べに行くことにした。目指したのはWorthingtonというエリアにあるColumbus Fish Marketというレストラン。そこにたどり着くまでに何度も高速の出口を間違えてしまい、おもしろい旅の思い出になった。
レストランでは、生ガキ、マグロのアメリカ版たたき風刺身(Seared Tunaというやつです)、すずき(Chilean Sea Bass。僕としてはすずきというよりも「銀ダラ?」という気がするのだが…)、そして大きなロブスターなど、とてもゴージャスなディナーになった。
なんてことはない日常会話でも、すごく楽しくて気分がすっきりすることがある。特に久しぶりに会ったS君や、長年ブログやメールでやりとりしていたtamiちゃんという特別な友達と一緒に時間を過ごすことができて、また3人で会話も弾み、とても思い出深い経験になった。
ディナーの後はtamiちゃんとお別れして、S君のアパートで飲み直した。S君が持っていたマライアのDVDを観ながらさらに話し込み、結局夜の1時近くに床についた。
2日目
朝はのんびり起きて、S君&tamiちゃんという昨日と同じ面子でブランチへ。今日はtamiちゃんお勧めの、GrandviewというエリアにあるSpagioというレストランへ行ってきた。これがまたお洒落で素敵なところで、店の前の歩道に屋外テーブルがあり、気持ちのいい陽射しやそよ風を感じながら食事ができるというとてもいい雰囲気のところだった。心なしか来ているお客さんも都会的でお洒落な人が多く、気分よくおいしいブランチを食べることができた。こういうところは地元の人じゃないとなかなか見つけられないから、tamiちゃん情報に大感謝だ。
ブランチの後はGerman Villageという歴史的な住宅地に足を伸ばし、閑静な赤レンガの町並みを散歩した。ちょうどマグノリアや桜に似た白い花を咲かせる木などが満開で、楽しい散歩になった。最後に雰囲気のいい本屋で軽く買い物をして、帰路につくことにした。
S君、tamiちゃん、とっても楽しい滞在になりました。いろんなところを案内してくれて、本当にありがとう。
僕にとってはこの旅行がいい気分転換になり、すごくリフレッシュした気持ちで家に帰ることができた。Dのほうも久しぶりの一人の生活をのんびり過ごすことができたようでよかったそうだ。こうやって時々は別々の行動をとることも、日常生活にメリハリがついていいと思う。
なぜコロンバスを選んだかというと、デトロイトから4時間とほどよい距離にあること、「今年はミシガンの隣人であるオハイオを知ろう」という新年の抱負があったこと、そしてなによりも、会いたかった友達二人が住んでいるということが大きな理由だった。
オースティン時代の留学生友達S君。オースティンにいた頃はそれほど親しいつきあいはなかったが、卒業後の就職活動や、同じ中西部に住んでお互い自動車業界のサプライヤー勤務ということでここ1年ほどはちょくちょく連絡をとっていた。
そして、ブログ仲間のtamiちゃん。「機会があったらお会いしたいですねー」と言い続けて数年、何度も同時期に日本帰国をして会えそうなチャンスはあったのだが、お互い帰国中は忙しかったり微妙に日程がずれていたりしてまだ一度も対面が実現していなかった。一番思い出深かったのは、2年程前に東京でH1bビザ申請をほぼ同時期にして、お互いビザ発行が遅れて日本で足止めを食らったことだ。あの時は同じような状況の友達がいることで大きな助けになったものだ。
そんな二人に会えるということで、行く前からすごく楽しみにしていた。
1日目
デトロイトを出発したのは土曜日の午前中。朝ヘアーカットの予約が入っていたのでそれを済ませてから出発した。春の道路工事の季節が始まっていたが、幸い渋滞にも巻き込まれずにスムーズにドライブできた。I-75を下り、Findlayという町からは一般道を使った。
地図を見ると分かるが、デトロイトとコロンバスを結ぶ手ごろな高速道路というものはなくて、高速で遠回りするよりも下の道で行ったほうが早いのだ(カーナビの計算によればの話だが)。一般道でも田舎はほぼ高速並にスピードを出せるし、時々通過する小さな町の町並みや人々の生活風景なども見ることができて、僕は高速よりも一般道の旅のほうが好き。
見渡す限り一面とうもろこし畑が続くと、「アメリカって広いねー」と思うと同時に何故かちょっと息苦しさを感じてしまう。僕は「こんな田舎に一人取り残されたら怖い」という田舎恐怖症のようなものを持っているんだと思う。携帯電話もつながらないようなところだと、下界とのつながりが絶たれてしまうような気がするのだ。それって僕だけなのかな?
さて、しばらく経つといよいよコロンバス都市圏に近づき、携帯電話も通じ始めた(笑)。ホンダのオフィス・工場が構えるMarysvilleという街を通過して、午後2時にはtamiちゃんとの待ち合わせ場所であるDublinという町のホテルに到着した。この時には朝ぬった日焼け止めクリームが目に入ってすごく痛く、目薬をさして目がウルウルしながらのtamiちゃんとの対面となった。会えたのはうれしかったけど、決して感激の涙というわけではなかったのよ、tamiちゃん(笑)。
そこからはtamiちゃんの運転で、コロンバスの中心地へ連れて行ってもらった。Short Northと呼ばれる活気のあるエリアを散歩し、ぶらっとウィンドーショッピングしたり、コーヒーショップでお茶したりした。今日はとても暖かい陽気で、僕らのように街に出てぶらぶらと過ごす人たちが多くて、ちょっぴりにぎやかで都会的な雰囲気を味わえた。
今まで知らなかったのだが、コロンバスは中西部で「人口一人あたりのゲイの数」が一番多い町らしく、Short Northを歩いているとゲイの本屋さんがあったり、コーヒーショップにはゲイカップルやそれらしき人の姿が目立ったりと、「コロンバスって意外とゲイフレンドリーな町なのね」と実感した。今回はゲイバーなどに行くチャンスはなかったけど、また今度来るときはチェックしてみよう。
夕方になるとS君も合流し、3人でご飯を食べに行くことにした。目指したのはWorthingtonというエリアにあるColumbus Fish Marketというレストラン。そこにたどり着くまでに何度も高速の出口を間違えてしまい、おもしろい旅の思い出になった。
レストランでは、生ガキ、マグロのアメリカ版たたき風刺身(Seared Tunaというやつです)、すずき(Chilean Sea Bass。僕としてはすずきというよりも「銀ダラ?」という気がするのだが…)、そして大きなロブスターなど、とてもゴージャスなディナーになった。
なんてことはない日常会話でも、すごく楽しくて気分がすっきりすることがある。特に久しぶりに会ったS君や、長年ブログやメールでやりとりしていたtamiちゃんという特別な友達と一緒に時間を過ごすことができて、また3人で会話も弾み、とても思い出深い経験になった。
ディナーの後はtamiちゃんとお別れして、S君のアパートで飲み直した。S君が持っていたマライアのDVDを観ながらさらに話し込み、結局夜の1時近くに床についた。
2日目
朝はのんびり起きて、S君&tamiちゃんという昨日と同じ面子でブランチへ。今日はtamiちゃんお勧めの、GrandviewというエリアにあるSpagioというレストランへ行ってきた。これがまたお洒落で素敵なところで、店の前の歩道に屋外テーブルがあり、気持ちのいい陽射しやそよ風を感じながら食事ができるというとてもいい雰囲気のところだった。心なしか来ているお客さんも都会的でお洒落な人が多く、気分よくおいしいブランチを食べることができた。こういうところは地元の人じゃないとなかなか見つけられないから、tamiちゃん情報に大感謝だ。
ブランチの後はGerman Villageという歴史的な住宅地に足を伸ばし、閑静な赤レンガの町並みを散歩した。ちょうどマグノリアや桜に似た白い花を咲かせる木などが満開で、楽しい散歩になった。最後に雰囲気のいい本屋で軽く買い物をして、帰路につくことにした。
S君、tamiちゃん、とっても楽しい滞在になりました。いろんなところを案内してくれて、本当にありがとう。
僕にとってはこの旅行がいい気分転換になり、すごくリフレッシュした気持ちで家に帰ることができた。Dのほうも久しぶりの一人の生活をのんびり過ごすことができたようでよかったそうだ。こうやって時々は別々の行動をとることも、日常生活にメリハリがついていいと思う。
by dice_michigan
| 2005-04-12 07:40
| 旅行記